嘘、欺瞞、ハリネズミ。
女の子に告白されました、長い付き合いの女の子に。ああ、恋の告白とかそんなんじゃないです。
「あたし、謝らないといけないことがあります。あたし、鬱病で、病院に通ってるんです。」、と。
わたしは「なんで謝られるんだろう」と思いつつも、彼女の話を聞く事にして、手首を切ってる事も聞いて、傷を見て、涙を流したりしました。悲しみが溢れてしまったか、それよりも別の感情なのか、つまりは自分でもよく分かっていません。
わたしは彼女と長い付き合いで、わたしが学生の頃に初めて会って、それから月に数回、継続して会っては、ご飯を食べたり、ドライブしたりしていました。そういう中で彼女が腕の傷を巧みに隠している事にずっと気づきませんでした。
わたしは彼女にずっと気づかなかった事を後悔していると言い、君がそういう状況から抜け出したいのであって、出来る事があるなら、なんでも手伝うと言ったりして、彼女と別れました。
1人で家に帰る道でわたしは考えていました。「僕は嘘を言った」と。
彼女が鬱なのは前々から気づいていた事で、彼女が袋小路にならないように気づいた時に外に連れ出して、気を紛らわせているつもりでした。でも、自傷行為は分からなかった。じゃあ、それは無意味だったのか、と。そう考えると、自分の浅知恵が情けなくなってきたりしていました。酒を飲みました。
これから、わたしは彼女に対して何が出来るのか。彼女が彼女のその状況を問題としている限り、そして、その解決にわたしが介入できる状態である限り、なんとかしてあげたい。
その想いはおこがましいのか。


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