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2004.08.27

わたしが「ぼく」だった頃。[第1話]

わたしが自分の事をまだ「ぼく」と呼んでいた頃、近所ではわたしはとても賢く勉強の出来る子で「神童」とか呼ばれてた。まぁ、狭い世間だから珍しかったのかもしれない。

その頃の「ぼく」は、リバーシが大好きで、住んでた団地内をよくリバーシ盤を抱えて歩きまわっていて、強い人を探して見つけては勝負して打ち負していた。同級生や高学年、大人まで相手したけどもあまり負ける事は無かったし、負けたら後でリベンジマッチをして勝っていた。(ちなみにそういう熱は1,2年程度で冷めたが、その強さは今でも残ってる。WindowsXP付属のインターネットリバーシでは勝率100%です。3戦3勝だけど・・・。) リバーシ以外でも頭を使うようなゲームは大抵強かったし、ファミコンでもシミュレーションゲームが好きだった。

そんな「ぼく」にライバルとなるような敵はいなかったのかというと、そうでもない。小学校ではいつもテストの点を争っていたA君という男の子がいて、彼がライバル的な存在だったのだろう。と言うのも、「ぼく」自身、あまりA君がライバルという意識は無かったのだけど、A君にはライバルと思われていたみたいで、テストの結果が返ってくると、いつもA君は「ぼく」に点数を聞きにきて、一喜一憂していた。「ぼく」はそんなA君をみて、悔しがったり蔑んだりもせず、ただ何も思わなかった。「そういう人もいるんだ」というくらいの認識。

「ぼく」は勉強自体に興味があまり持てなかったのと、両親もテストの結果や学校の通信簿などには興味がないのか何も言われなかったし、「勉強しなさい」と言われた事もなかった。一方、A君はそうではなくって、A君のお母さんはドラえもんのスネ夫のママにそっくりな人だったし、進学塾にも行っていたし、A君もその期待に応えようとしているのか、勉強するのが好きだったように見えたし、熱中出来る事が勉強なんだろうと思っていた。

そんなA君からすると、勉強しないでいい点を取る「ぼく」は腹の立つ対象だったんだろう。よく因縁を付けられたし、授業中に些細な事からカッターナイフで切りつけられた事もあった。切り付けられた時、「ぼく」は感情の起伏が少ないのか、怒りや悲しみの感情もなく、ただ静かに流れる血を見ながら先生を呼んで病院に連れてってもらい、何針か縫った。今なら事件になるかもしれないけど、親も騒がなかったし、そんな時代ではなかった。


つづく・・・。

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